Vol.1
ご家庭でできるジュエリーの
かんたんお手入れ方法
購入したものの、お手入れ方法が分からない?買ったお店に持っていくのも面倒だし…。
販売したお店でお手入れキットをもらったり、紙面に書いてあったりしますがなかなか目を通さないのが現状。
そこで今回はおうちでできる簡単ジュエリーお手入れ方法を伝授したいと思います。
対象の製品はプラチナ、金製品でダイヤモンドがセットされているものです。
カラーストーンとサンゴ・真珠・べっ甲などの有機物は絶対にこの方法を試さないでください。
ちょっとしか使っていないのに指輪の「石がくすんで見える」「輝きが無くなった」と思うことはありませんか?
ダイヤモンドを含む宝石は親油性が高いため、ホコリや油を吸着する性質を持っています。特にダイヤモンドは親油性が高いです。
そのため、わずかな時間しか使用していなくても沢山のホコリや油といった汚れを寄せ付けてしまいます。
では汚れはどうやって除去すればよいの?実際にやってみましょう。
お手入れに必要なもの
- 柔らかい毛の歯ブラシ(使い古したものでも可)
- 食器洗い洗剤
- 小さめのボウル
- 柔らかなタオルもしくはキッチンペーパー
手順
- STEP1
- ボウルに水(ぬるま湯)を入れる
- STEP2
- 歯ブラシに数滴食器洗い洗剤をつける
- STEP3
- 綺麗にしたい指輪やネックレスを準備して、石の付いている箇所の裏表を歯ブラシで軽く汚れを落とすように洗う。
※強く擦る必要はないので、宝石の表面と裏面を丁寧に磨くように洗ってください。
- STEP4
- 泡をすすぐ
- STEP5
- キッチンペーパーやタオルで水気を取って終了
指輪など長年に渡り装着したままの場合は、裏面に汚れが付着し溜まってしまいがちです。特に念入りに洗ってください。
どうでしょう?少し洗っただけで買ったときの輝きを取り戻していませんか?
- BEFORE
- AFTER
地金部分の変色やキズが付いてしまったものは、おうちでのお手入れはできませんが、石を洗うくらいならばご自宅で簡単にお手入れすることができます。
真珠などのネックレスについては汗に弱いので、ご使用後はガーゼや真珠専用のクロスで優しく磨くように汚れを拭き取って収納してください。
ジュエリークリーナーと呼ばれる液体状のものは食器洗い洗剤と同じ役割です。
液体に宝石を浸け、付属の小さな歯ブラシで磨くように洗い、水ですすいで完了です。
液体状のクリーナーで金専用、プラチナ専用といったものも販売されています。
こちらは地金を洗うためのもので、特に金製品は割金に使用されている銅の影響で赤くなるため、こちらの金専用の液体クリーナーを使用すると多少は赤みが取れます。
※液体上のクリーナーをご使用の際は使用できる製品の部分を熟読してご利用ください。
また、たまにメガネ洗浄の為に購入した超音波洗浄機で洗っています、というお話を伺います。
この超音波洗浄機をご利用になるのは実はとてもハイリスクなのです。
プロは洗浄機に入れる前に、石が留まっている状態や石の内包物を確認し、洗浄機に入れても問題ないと確認された場合に使用します。
その理由は石が外れそうなものや、内包物が大きい場合には超音波の振動で石が枠から外れてしまったり、石が割れてしまったりすることがあるからです。
ですので、ご自宅に超音波洗浄機があってもご使用になることはおススメしません。
大切なジュエリーをいつも美しい状態でご使用いただきたいと思い、今回はお手入れ方法を記載してみました。
日々のジュエリーお手入れのお役に立てれば幸いです。